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夢のマイホーム実現、住宅ローンを借り入れた1400人の「年収」ランキング【年代・家族構成データ】
出典:Yahoo!Japanニュース住宅ローン利用者の年収ランキング
住宅ローンの借り入れをした人の年収はどのくらいなのだろうか。住宅金融支援機構による「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」(2025年6月27日公表)※では住宅購入や住宅ローンについて様々な調査を行っている。その中から同調査の対象となった1397人(本人もしくはペアローン、収入合算の利用者)の年収についてそれぞれ詳細を見ていこう。
住宅ローン契約者の年収ランキング(本人)
1位 400万円超~600万円以下 30.4%
2位 600万円超~800万円以下 20.0%
3位 200万円超~400万円以下 17.8%
4位 800万円超~1000万円以下 9.9%
5位 200万円以下 8.2%
6位 1000万円超~1200万円以下 5.8%
7位 1200万円超~1400万円以下 2.8%
8位 2000万円超 2.7%
9位 1400万円超~1600万円以下 1.2%
10位 1600万円超~1800万円以下 0.9%
11位 1800万円超~2000万円以下 0.5%
出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」よりFinasee編集部作成
調査に回答した住宅ローン利用者の約3割(30.4%)が「400万円超~600万円以下」の年収層であることが分かる。次いで「600万円超~800万円以下」が2割(20.0%)、「200万円超~400万円以下」が2割弱(17.8%)と続く。これら上位3つの年収層で全体の約7割(68.2%)を占めている。
特筆すべきは、年収400万円以下の層が合計で26.0%と4分の1以上を占めていることだ。一般的に住宅ローンの審査では年収の重要性が高いといわれるが、必ずしも高収入でなくても住宅購入への道が開かれていることが読み取れる。
ペアローン利用者・収入合算者の年収ランキング
同様にペアローン利用者・収入合算者の年収も見ていこう。
住宅ローン契約者の年収ランキング(ペアローン利用者・収入合算者)
1位 400万円超~600万円以下 30.2%
2位 200万円超~400万円以下 18.2%
3位 600万円超~800万円以下 17.3%
4位 800万円超~1000万円以下 8.7%
5位 200万円以下 7.5%
6位 1000万円超~1200万円以下 5.5%
6位 2000万円超 5.5%
8位 1200万円超~1400万円以下 3.3%
9位 1600万円超~1800万円以下 1.6%
10位 1400万円超~1600万円以下 1.1%
10位 1800万円超~2000万円以下 1.1%
出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」よりFinasee編集部作成
ペアローン利用者や収入合算者においても「400万円超~600万円以下」が30.2%と最も多い。しかし、本人の年収ランキングと比較すると2位と3位が入れ替わっており、ペアローン利用者や収入合算者では「200万円超~400万円以下」が18.2%で2位となっている。
また、高収入層である「2000万円超」の割合が本人の2.7%に対して、ペアローン利用者・収入合算者では5.5%と2倍以上になっているのも特徴的だ。世帯としての返済能力を高めるために収入の高い配偶者等とローンを組むケースが一定数存在するとみられる。
住宅ローン利用者は30代が最多、一方で50代・60代も
住宅ローンを組む人はどの年齢層が多いのだろうか。調査回答者の年代は30歳代が41.9%と最も多く、全体の約4割を占めている。次いで40歳代が27.2%、20歳代が17.6%と続く。20代から40代までの働き盛りの年代で全体の86.7%を占めており、住宅ローン利用者の中心となっているようだ。
一方で50歳代は10.5%、60歳代は2.8%と、年代が上がるにつれて減少している。一般的に住宅ローンの返済期間は長期にわたるため、若いうちに借り入れを行うケースが多いことを反映していると考えられる。 ただし、50代以上でも合計13.3%と一定数の利用者がいることは、住宅ローン商品の多様化や、定年後の生活設計の変化を示している可能性がある。
なお、調査では住宅ローンを組む人の家族構成についても質問をしている。
配偶者ありと答えた割合は84.5%、子どもの有無については「子(1人)」が31.1%、「子(2人)」が19.6%、「子(3人以上)」が4.8%となっており、子どもがいる世帯は合計で55.5%と半数以上を占める。また、単身は7.4%、親との同居は6.9%となっている。
住宅ローンを検討する際には、自分の年収や年代が気になることもあるだろう。調査からは多様な層が住宅ローンを契約していることが明らかになった。結果を参考にしながら自分に合った住宅ローン商品を探すことが夢のマイホームへの第一歩となるのではないだろうか。
Finasee編集部