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住宅ローン変動金利上げ、大手行が0.15%程度 10月から
出典:日本経済新聞三菱UFJ銀行など大手5銀行は10月から、変動型の住宅ローンの基準金利を引き上げる。既存の契約者らが対象で、各行の上げ幅は0.15%が軸となる。7月の日銀の追加利上げに伴って各行が短期融資の指標となる短期プライムレート(短プラ)を引き上げていたのを反映する。
三井住友、みずほ、三井住友信託、りそなを含めた大手5行は変動型住宅ローンの基準金利を2.475%に設定している。住宅ローンを借り入れる場合、基準金利から借り手の信用力に応じて優遇を実施して適用する金利を決める。既存の契約者は一定の期間を経て現在よりも高い金利が適用される。
住宅ローンの金利は、長期金利に連動する固定型と短期金利に連動する変動型の2種類に分かれる。直近では住宅購入者の8割近くが金利の低い変動型を選ぶとされる。
基準金利が上昇しても実際の返済額がすぐに増えるとは限らない。変動金利を選んでいる既存顧客の多くは、一定期間を経て来年の返済分から新たな利率が反映される見込みだ。
一般的に、3メガバンクなどは金利が変動した場合でも返済額が5年間変わらないなどの激変緩和措置を設けており、急激な返済額の増加は起きない。ただし返済額のうち利息分が増え、元金の減少ペースが落ちるため、支払う総利息額は増えることになる。