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リースバックには罠がある?やばいと言われる理由やトラブルの事例も紹介

リースバックは、自宅を売却した後に賃貸として住み続けられる仕組みとして注目されていますが、一方で「リースバックには罠がある」との指摘もあります。

本記事では、リースバックの仕組みや注意点、トラブル事例などを詳しく解説し、リースバックを検討する際の参考情報を提供します。

  1. リースバックに罠があると言われる理由はリースバックの複雑の仕組みや業界選びが難しいため
    1. リースバックは通常の売却方法と比べて仕組みがわかりにくいため
    2. キャッチコピーが怪しい業者があるため
    3. 中には悪徳業者があるため
    4. 買取価格が業者によって差があるため
  2. そもそもリースバックとは自宅を売却後に賃貸契約を結び住み続けられるサービスのこと
  3. リースバックの注意点は経済的な面と手続きが大変なこと
    1. 市場価格よりも買取価格が低い傾向がある
    2. 住宅ローンの支払いはなくなるが毎月家賃の支払いが発生する
    3. 家賃が相場より高い傾向にある
    4. 契約期間に制限があることが多いためずっと住み続けられるわけではない
    5. 自宅の名義と所有権が変わる
    6. 買い戻し価格が相場より高い
  4. リースバックで起こったトラブルの事例
    1. 買い戻しができなかった
    2. 買い戻し価格が高すぎた
    3. 高額な家賃を求められた
    4. 高額な諸費用を請求された
    5. 相続人ともめた
    6. 強制退去をさせられた
    7. 不動産会社が倒産した
    8. リースバックができなくなった
  5. リースバックで罠にかからないためのポイントは自身の希望が叶うように注意深く進めること
    1. 複数の業者に見積もりを依頼し比較検討する
    2. 自身が望む契約条件であるか契約内容を細部まで確認する
    3. 買取価格の相場を把握する
    4. 口頭だけでなく書類に残す
  6. リースバックの仕組みをしっかり理解しよう

リースバックに罠があると言われる理由はリースバックの複雑の仕組みや業界選びが難しいため

リースバックが危ない、罠だと言われる理由には、いくつかの要因があります。

リースバックは通常の売却方法と比べて仕組みがわかりにくいため

リースバックは、自宅を売却した後に、賃貸化した自宅に住むために買主との間で賃貸借契約を結ぶという特殊な仕組みを持っています。リースバックにあまり詳しくない人からすれば複雑な手続きに見えるかもしれません。この複雑さゆえに仕組みを正確に理解できず、リースバックは罠だと思われてしまうことがあるようです。

キャッチコピーが怪しい業者があるため

リースバックの広告では「売却しても自宅に住み続けられる」といった内容のキャッチコピーを見かけることがあります。このキャッチコピーはどういう意味なのかわかりづらいため、リースバックの仕組みを知らない人にとっては、キャッチコピーが罠のように感じられるのかもしれません。

中には悪徳業者があるため

悪徳業者の存在は、リースバックが罠だと思われる大きな理由の一つといえるでしょう。相場とはかけ離れた費用を提示したり、売主に不利な契約内容を提案したりする業者もいるため、リースバックのイメージが悪くなっているのかもしれません。信頼できる業者を選ぶことが重要です。

買取価格が業者によって差があるため

リースバックを取り扱う業者は多数ありますが、業者によって不動産の買取価格や提案される賃料は大きく異なります。見積もり金額の差が大きいと不安を感じる人もいるでしょう。買取価格や賃料の設定については、複数の業者から提案を受け、比較検討することが重要です。

そもそもリースバックとは自宅を売却後に賃貸契約を結び住み続けられるサービスのこと

リースバックとは、所有している物件を売却した後、その物件を買主から賃借することで、引き続き同じ場所に住み続けられるサービスです。一般的な不動産の売却では、売却後に物件から退去しなければなりませんが、リースバックの最大のメリットは、住み慣れた家に住み続けられることです。リースバックを利用することで、まとまった資金を確保しつつ、引っ越しを伴わない不動産取引が可能となります。

リースバックの注意点は経済的な面と手続きが大変なこと

リースバックを利用する際の注意点は、経済的な面と手続きの複雑さにあります。

市場価格よりも買取価格が低い傾向がある

リースバックを利用して自宅を売却する場合、価格は通常市場価格を下回る傾向にあります。リースバックの仕組み上、買取価格が市場価格を下回るのはほぼ避けられないため、なるべく高値で不動産を売りたいと考えている人は注意しましょう。

住宅ローンの支払いはなくなるが毎月家賃の支払いが発生する

リースバックは、売却した家に賃貸で住み続けられるサービスです。自宅を売却することで住宅ローンの返済はなくなりますが、賃貸借契約で定められた期間中は毎月家賃を支払わなければなりません。家を所有していた時にはなかった出費が発生するため、デメリットと捉えられる点です。

家賃が相場より高い傾向にある

リースバックにおける家賃は、周辺の賃貸相場ではなく、買取価格を基に算出されるため、相場よりも高めになる傾向があります。

契約期間に制限があることが多いためずっと住み続けられるわけではない

リースバックでの賃貸借契約は、「定期借家契約」と「普通借家契約」が用いられることが多いです。「定期借家契約」は契約期間満了後は退去しなければなりません。一方「普通借家契約」は、契約期間後も継続して住むことが可能です。リースバック業者ごとに契約の方式は違うので、依頼する前に契約書の内容をしっかりと確認しておくことが大切です。

自宅の名義と所有権が変わる

リースバックを利用すると、自宅の所有権がリースバック業者に渡ってしまうため、自分は単なる賃借人となります。そのため、リフォームやリノベーションなどを自分の意思で自由に実施することが難しくなります。さらに、将来、その家を子どもに相続で引き継ぐこともできなくなってしまうのです。

買い戻し価格が相場より高い

リースバックの契約条件次第では、一度売却した自宅を買い戻すことも可能ですが、その際の価格は市場相場を上回ることが多いようです。

リースバックで起こったトラブルの事例

リースバックを利用する際は、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があることを認識しておく必要があります。以下で紹介するトラブル事例を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

買い戻しができなかった

リースバックでは、売却した自宅を買い戻せますが、買い戻せなかったというトラブルが発生しています。買い戻しの約束が口頭のみで契約書に明記されていないことが主な原因です。契約書に買い戻しの条件や価格を明記しトラブルを回避しましょう。

買い戻し価格が高すぎた

リースバックで自宅を売却した後、買い戻す際の価格が高すぎるというトラブルがあります。原因としては、周辺環境の変化や開発による地価の上昇などが考えられます。また、悪徳業者が意図的に高い買い戻し価格を設定するケースもあるようです。買い戻しを予定している場合は、契約時に買い戻し価格や条件を明確にしておくことが重要です。

高額な家賃を求められた

リースバックでは、売却後に賃貸借契約を結ぶ必要がありますが、高額な家賃を求められるトラブルがあります。契約時には説明をされていなかったはずが、更新時に値上げを要求されるケースがあるのです。ただでさえ、リースバックは周辺相場より家賃が高くなる傾向があり、さらに値上げされると家計が圧迫される可能性があるため、契約書に賃料が変わらない旨を明記するなどの対策が必要です。

高額な諸費用を請求された

リースバックの契約時には、売買契約と賃貸借契約に関するさまざまな費用が発生します。悪質な業者にあたってしまうと、測量費用や耐震補強費用などの名目で金額を請求してくるケースがあるのです。リースバックは費用が高くなりがちですが、明らかに高額な請求には注意が必要です。契約前に諸費用の内訳を確認し、適正な金額かどうかを判断しましょう。

相続人ともめた

リースバックを利用すると、自宅の所有権が買い手側に変わるため、将来的に家を相続できなくなります。相続人に黙ってリースバックをすると相続人は所有権がないことを知らずにいることがあるのです。このようなトラブルを防ぐためには、リースバックの契約前に、相続人を含む親族に対して、リースバックする旨を伝えておくことが重要です。

強制退去をさせられた

売却後も自宅に住み続けられるはずが、途中で強制的に退去させられるトラブルがあります。この問題は、主に賃貸借契約の種類が原因です。リースバックでは、「定期借家契約」が結ばれることが多く、期間満了時に退去を求められる可能性があるのです。一方、「普通借家契約」では通常契約の更新ができます。悪徳業者は十分な説明もなく定期借家契約を結んでしまい、強制退去させられたというケースがあるようです。

不動産会社が倒産した

リースバックの契約を結んだ不動産会社が倒産すると、所有する不動産が売却処分され、所有者が変更されてしまいます。新しいオーナーとの間で契約内容が引き継がれるとは限らず、特に口頭での約束は無効になる可能性が高いため、契約更新に応じてもらえなかったり、家賃が値上げされたりするトラブルが起こりえます。

リースバックができなくなった

不動産会社と話を進めていたにもかかわらず、途中でリースバックができないと言われるケースがあります。主な原因は、住宅ローンの残高が売却金額を上回っていることで、売却代金だけでは住宅ローンを完済できないため、金融機関の同意が得られず、売却できなくなるのです。

リースバックで罠にかからないためのポイントは自身の希望が叶うように注意深く進めること

リースバックを利用する際は、自身の希望が叶うように注意深く進めることが重要です。

複数の業者に見積もりを依頼し比較検討する

リースバックを利用する際は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。また、自身の不安点や将来の計画に対して、真摯に対応してくれる担当者の誠実さも比較のポイントになります。複数の業者を比較検討することで、より信頼できる業者を選びやすくなるでしょう。

自身が望む契約条件であるか契約内容を細部まで確認する

リースバックの契約を結ぶ際は、自身が望む条件が契約内容に盛り込まれているかどうかを、細部まで入念に確認することが大切です。特に、契約者名、賃貸借契約の種別、買取価格、家賃や敷金・礼金の有無、買い戻しの条件などは、しっかりとチェックしておきましょう。また、普通借家契約と定期借家契約のどちらが採用されているかも、必ず確認しておきましょう。契約締結後の条件変更は困難なため、事前の確認を怠らないようにすることが重要です。

買取価格の相場を把握する

リースバックを利用する際は、買取価格の相場を把握しておくことが重要です。一般的に、リースバックでの買取価格は市場価格よりも低くなる傾向がありますが、あまりにも低すぎる価格は注意が必要です。疑問に感じた場合は、その根拠を業者に質問し、明確な説明を求めましょう。

口頭だけでなく書類に残す

リースバックを利用する際は、希望する条件を口頭だけでなく、書面に残すことが重要です。リースバックに関する希望条件について業者から承諾を得た場合は、必ず書面に明記してもらいましょう。これにより、認識の違いや故意の条件変更によるトラブルを防げます。

リースバックの仕組みをしっかり理解しよう

リースバックは、自宅を売却して資金を得つつ、住み慣れた家に住み続けられるメリットがある一方で、さまざまなリスクや注意点も存在します。複雑な仕組みや不明瞭な契約内容、悪徳業者の存在などから、「リースバックには罠がある」と言われることもあるのです。リースバックを検討する際は、リスクを十分に理解し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また、契約内容を入念に確認し、希望する条件を書面に残すなど、トラブル防止のために慎重に進めていきましょう。

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